主体性について 7つの習慣より
スティーブン・コヴィ氏の7つの習慣を読んでいます。1989年に出版されたものですが、現在もその存在感が薄れない、素晴らしい本だと思います。
その中で、1つ目の習慣としての主体性について、個人的な補足を含めてまとめておこうと思います。
コヴィ氏の言葉を借りつつ、自分も含めた不特定多数に話すような感じで残しておこうと思います。
反応的な毎日を送っていないか
まず、私自身も職場等でよく感じる"受け身体質"について、"反応的"という言葉で示しています。
個人的にはよく以下のような場面に出くわします。
○○から無茶な依頼が来て腹が立つ
○○に依頼したものの返事が来なくて課題が解決しない。進んでいないのは私のせい
ではない。
教えてもらってないから出来ない。
忙しすぎて時間がないから、この仕事ができていない
○○さんの能力だから出来ることで、私には出来ない。
一方、逆のパターンでも、
○○が親切にしてくれたから私も親切にしよう
天気が良いから気分が良い
これらすべてが"反応的"な状態ですね。
コヴィ氏はきっぱりと言い切ります。
■ 全ては自己責任の原則
問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である。
~刺激と反応~
ある刺激に対して、どう反応するかの選択の自由は自分にある。これは、人間が動物と決定的に違うところ。
反応的な人は、その時の感情・状況・条件付け・環境などに左右されている。
すみません、、反省します。
私的に感じた部分としては、この選択をするという責任を放棄することで、一時的に楽になりたいということかなと思いました。
ただ、前提知識なく、
「周囲に振り回されて不自由な生活を送りたいですか?」という質問だけを問いかければ、皆、Noと答えることでしょう。
本当は嫌なのに(意識的・無意識的にかかわらず)、一時的な楽さのためにそれを選んでしまっている。これについては強く自分のマインドセットに刻んでおかないと、すぐに楽な方に流れてしまいますね。
主体性を高めるには
では、主体性を高めるためにどのような考え方をすればよいか。
これを本書では、"習慣の輪"と"影響の輪"という図式を用いて、まず自分の意識がどこに向いているのかを俯瞰しましょうと言っています。
人間が関心を寄せているのは、世界のあらゆる事象の中のほんの一握りですね。その関心の輪の中に、自分が影響を及ぼせる範囲と及ぼせない範囲があります。影響が及ぶ範囲のことを影響の輪と呼び、関心の輪の中にあっても影響の輪の外にあるものに集中していないか(これが反応的)と問うてきます。
この考え方は、以前にも記事に書きましたコントロールできることとコントロールできないことを分けましょうという考え方に似ています。
コントロール下にないものに時間と集中力を奪われてしまってはいけませんね。
影響の輪の中にあるものに集中していると、出来ることが増えて、徐々に影響の輪
が広がってきます。
逆に、関心の輪に集中していると、他人のせいにしておしまい(思考停止)で、努力
もしないから、影響の輪が狭くなります。
ThinkClearityという本の中では、世界を変えるという幻想を捨てろ、と説いています。
以下の中田氏の動画では、
「お前に世界は変えられない。お前が変えられるのは、自分の人生だけだ」と
まとめています。
【Think clearly】3/3 〜大きすぎる夢を持つな!世界は変えられない〜
影響の輪の中にあるものに集中し、徐々に影響の輪が広がれば、それで十分ですね。
主体性を増やすために、常に以下の問いを自分にかけながら考えると良いとされています。
「自分はどうしたいのか」/「自分はどうなりたいのか」
あらゆる取り組みに、この質問を自分にして、答えを言葉にしてみてくださ
い。言葉にすることで、具体的に脳が認識して、すっきりします。
まとめ
もう、以下の一言に尽きると思います。
問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である。